4日目  2016年7月11日(月)
 
 

朝食を終え、9時からレッスン。
さっそうと部屋に入ってきたのは、段皚皚老師。
ようやくシステムが理解できた。
もちまわりで、すべての先生が順番にレッスンに来てくれるようです。
 
 
開放弦の練習を始めたところで、グループで一番小さい男の子が鼻をずるずる。。。
先生が「風邪ひいたの?ちゃんと布団かけて寝た?」と聞くと、布団をかけずエアコンをガンガンかけて寝たという。
「なんで布団かけないの!!」と怒られる。
「エアコンの温度調整しないとダメでしょ!!」と怒られる。
「薬は飲んだ?」と聞くと、飲んでないという。
水と薬を教務の先生にもらってくるよう指示される。
 
 
そして、懲りずに「ベッドが硬くて体が痛くて眠れんかった!」と先生に愚痴る男の子。
あの〜、、、名だたる二胡演奏家、段皚皚老師なんですけど。
そんなフランクに接することができるんですか。
小学生、無邪気で可愛すぎる。
 
 
段皚皚老師の音階練習は目からウロコが飛び出た。
第3ポジションまでの長弓、中弓、短弓、ビブラート、アルペジオが入って1セット。
これを、全調で。コンパクトに凝縮されてます。
 
 
段皚皚老師が弾いてみせてくれた音階練習は天女の歌声のようで、うっとり聴き惚れてしまいました。
曲というのは音階練習に出てくる音一つ一つの組み合わせなんだなと、当たり前のことにはっとしました。
音階練習がきれいに弾けないで曲が弾けるわけないと、段皚皚老師が示してくれたようです。
 
 
できていないことについては容赦なく「それは違う」と言う。
すこしできていて方向性が間違ってなければ「まあいいでしょう」。
よければ「OK!」。
どの先生も示し方がほんとに上手。
 
 
レッスン中は厳しかった段皚皚老師も、レッスンが終わったとたんに優しい先生に早変わり。
京都に行ったことあるよ〜と雑談してくれました。
写真をお願いしたら、段皚皚老師のスマホでも撮りたいと言ってくれてびっくり嬉しかった。
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午後のレッスンは、高韶青老師が来られました。
お昼休憩中に部屋に蚊がたくさん入ってきていて、レッスンどころではなかったので、この学校の先生に蚊取線香を焚いてもらいました。
 
 
蚊取線香を焚いて窓を開けておけば、みんな逃げてくよ!なんて言って窓を全開にしたら、逆効果。
さらに蚊が大量に入ってきてしまい、パニック状態です。
蚊を叩くレッスン?というほど、みんなで叩きました。
でもほんの1分ほどで、蚊取線香が威力をましてきて、蚊がふらふらと床に落ちていきます。
見たことのない光景に唖然としました。
 
 
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高韶青老師のレッスンでは、まず最初に一人ずつ自分の持ってきた曲を弾きました。
と言っても、弾かせてもらえたのは3秒ほど。
これだけで技量を見抜いてしまうんですね。
 
 
それから1曲ずつレクチャー。洪湖主題随想曲、一枝花、三門峡暢想曲、燭影揺紅、賽馬、山村変了様。
リズムの乗り方やアクセントの位置、ちょっと気をつけるだけで全然曲が違って聞こえます。
 
 
高韶青老師が発明した韶琴。
普通の二胡では有りえませんが、休憩中このように床に置いておられました。
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高韶青老師にも写真をお願いしたところ。
一枚目を撮って、あ、韶琴を持った方がいいねと言って撮り直し。(笑)
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はぁ〜、なんという贅沢な1日。
 
 
 
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風韶 二胡教室
FENG SHAO | 嵐山・大山崎・高槻 | 澤田雅子
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