2019年9月23日に、京都市男女共同参画センターウィングス京都ホールにて、「王永徳老師による中級講師試験 公開試験コンサート」が行われました。
 
昨年度の初級講師試験に引き続き参加させていただきました。
昨年は非公開で行われましたが、今回は公開試験コンサートということで、試験でもあり、コンサートでもあります。
やはり演奏というものはお客様に聴いて見ていただくものなので、人前で演奏する経験を積むのがとても大事だということが、改めて感じたことです。
それも色々なタイプの舞台でです。
 

 
試験を受けた12名は、これから講師を目指す方、講師歴の長い方、演奏活動歴の長い方、さまざまな段階の方がいて、さまざまな方向性の方がそろっていました。
 
私は演奏経験も少なく、人前では緊張してうまくいったためしがなく、楽しめることもほとんどないというタイプです。
「人前で弾く→緊張する→失敗する」という図式が脳内にインプットされています。
 
それでも、少しずつ経験値は増えていき、緊張したときの失敗の度合いが以前とは変わってきたなという印象があります。
(レベル1)手が震えて音が出なくなったり、頭が真っ白で完全にストップしてしまう
(レベル2)音程が取れなくなって途中でストップする箇所はあっても、とりあえず再開して、最後まで弾ききる
(レベル3)音をたくさん外すけど、とりあえず最後まで弾ききる
(レベル4)何箇所か音を外すけど、とりあえず最後まで弾ききる
(レベル5)音程が安定していて、とりあえず最後まで弾ききる
(レベル6)何箇所か音を外すけど、思うように表現ができる
(レベル7)音程が安定していて、思うように表現ができる
 
レベル1は脱出できたかなと思ってます。講師をしていてそれ?と自分でもびっくりですが、緊張すると金縛りにあったように体が思うように動きません。
今回も金縛りを振り払うように、なんとか体を動かすことで精一杯でした。
 
緊張はしたけどよかったなと思うことは、単なる曲の試験ではなく、お客様を意識した演奏を心がけることができたことです。
フィギュアスケートの方がよく口にする「ノーミスしたい」ということを、私は逆に思うようにしました。
ノーミスでそつなく最後まで弾ききったところで、何も響かないんじゃないかと。
 
今回暗譜が難しかった「中花六板」を、無事最後まで弾ききるということを目標にせず、途中失敗しても、少しでも人の心に残る演奏をという攻めた気持ちで臨みました。
攻めすぎて体が空回り、最後の楽しいはずのところが、高速になりすぎてしまったのが悔やまれますが、結果的に、袋小路に入って出られない(同じところを何度も弾く)ということにもならず、つまずきながらもなんとか最後までたどりつけてよかったです。
もし袋小路から出られなかったら、、、その確率たるや50%、、、考えただけでも恐ろしい。
どうやって抜け出そうかと、じくじく考えながら、予定の倍の時間はうわの空で演奏を続けてたかもしれません。
 
それから、自分の体の状態を予測でき、実際そのように(ガチガチに)なったことは、ある意味よかったと思います。
今度は演奏前に、スポーツ選手さながら、ストレッチと走り込みでもやってみようと思います。それがいいかは実験してみないとわかりませんが。
 

 
自分の演奏を見返すたびに、まあーひどいものだと思いますが、仲間の演奏を見て、それと王先生の講評を聞いて、とても勉強になっています。
身近な私たちの演奏を見て、それに対する講評を聞いていただけたことは、勉強する人にとってはとてもわかりやすかったのではないかと思います。
中国の素晴らしい演奏家の方たちの動画をみて勉強するのもありですが。
私たちに共通する課題もたくさんご指摘いただいたので、自分に置き換えて、勉強の役に立てていただければ幸いです。
 
王先生のサービス精神により、試験終了後も、二胡の基礎のお話をたくさんしてくださり、珍しいモンゴル風の曲の演奏などもあり、見に来られた生徒さんたちもとても喜んでおられました。
 
王先生、2日間にわたり本当にありがとうございました!
 
 
 

 

 
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ファンシャオ二胡
風韶 FENG SHAO NIKO | 大山崎・高槻・嵐山・御所西 | 澤田雅子
京都・大阪