8日目 2016年7月15日(金)
今朝は、音階練習コンテストが開催されました。
音階練習の音の正確さや音楽的に弾けてるかなどを審査されて、上位の人が表彰されます。
どんなに難しい音階練習でもいいし、簡単なのでもいいし、何を弾くかは自由です。
すごく上手な子でも、ほんのわずかに音を外すと目立ってしまうものですが、1位の子はそれはもう高速機械のように正確に、かつ、天女のように麗しく、想像をはるかに超えるすごい音階練習でした。
音階練習が弾けなくて、曲を弾けるわけがない、という概念を叩き込まれた音階練習コンテストでした。
その後は、高韶青老師の講義でした。
テーマは「創造」という感じで、ブルースやJAZZなどのリズムに合わせて、即興演奏リレーをしていきました。
即興演奏のレベルが高い!
自由に弾くって難しい。
適当にやってブルースっぽくなるとか、おそらく日本人が一番苦手な分野。
音で話しかけて、音で返事をする、みたいな掛け合いも、高韶青老師がやるとユーモアたっぷりで面白い。
「アイラブユー」「アイニージュー」「アイウォンチュー」と畳み掛ける高老師。(笑)
古典曲の演奏が上手いだけではなく、曲を創造できる人材が育っていかないと、二胡の未来はない、ということを伝えたかったようです。
こりゃ中国の二胡界の進展についていけないどころか、どんどん離されていってる気がします。
そして、閉会式。
大変な寮生活でも毎年参加してくれる人がいる、それだけ収穫が大きい合宿だからだ、そんなことを王老師がお話されていました。
それから、学生代表で何か話したいことがある人はいますか、と言うと、学級委員長のような女の子がすっと手をあげて、この合宿で得たことや先生方への感謝の言葉などそれはそれは素晴らしいスピーチをしてくれました。
この合宿に参加できて良かったなあと、じわじわと感動を覚えた瞬間でした。
閉会式が終わってから、また二胡を持って午後何時に集合、という説明がありました。
中国語が半分もわかっていない私は、とりあえず時間の部分だけは聞き逃さず、集合することができました。
バスに乗ってみんなでどこかに移動を始めました。
そういえば何か交流演奏会をするみたいなことを言ってたような、とまだ事態が飲み込めていない私。
着いた先は立派なホール。
すごい。看板まで設置されている。
リハが始まりました。
先生たちのソロが〜!
夜ご飯用のお弁当まで用意されていて、出演しない人たちはリハを見たりご飯を食べたりして、なんだか贅沢な時間を過ごしていました。
ふらりと外に出てみたら、呉旭東老師と遭遇。
まだ写真を撮ってもらっていなかったので、この変なタイミングで。(笑)
スタバに買い出しに行って戻ってきたところだったみたいです。
演奏会が始まる直前、首から掛けるストラップを2本ず全員に配られました。
光明行と賽馬の合奏は全員参加ということで、その立奏のときに二胡を腰にひっかけるのに使うそうです。
ステージの入り方と立ち位置を確認。背の順で位置が決まりました。
演奏会が始まるまで舞台袖からずっと覗いて、この時点でもう私のテンションマックスなんですが、
ドレスアップした陳春園老師が話しかけにきてくれました。
「ザーティエン(澤田)だっけ?足が疲れるからこのピアノ椅子に座ってなさい」と気遣いをしてくれたのでした。
これから演奏本番だというのにこの気配り、やさしさ、ザーティエン感激いたしました。
演奏会、楽団の迫力は素晴らしかったです。
客席に行けるチケットをもらったので、上の方から見ていました。
演奏中もまわりがけっこうガヤガヤしてるので、日本ではNGだけど写真もいくつか撮りました。
よく見たら、一緒のクラスだった小学生の一番小さい女の子も楽団にまじって演奏してる!
毎晩ちゃんと練習に参加していたとは、すごい。
あの短期間で、この日のためにものすごい数の曲を練習していたようです。
知らない曲ばかり、間違って参加しなくて良かった、と思ってしまった。
京胡、良かった。髪を振り乱して、カッコよかった。
この合宿に参加していた学生による二胡四重奏。
メイクも衣装もばっちりプロ仕様になっていました。
曲は遊撃隊歌。良かった!
盲目の馬成。曲は梁祝でした。すごい。
陳春園老師の二泉映月。感激〜><
高韶青老師の洪湖主题随想曲と戦馬奔騰。オーラがすごい。
最後の光明行と賽馬では先生学生みんなでステージへ。
並ぶ順番が決まっていたのに、なんということでしょう。
前列に促されてすごく目立つところで演奏させてもらっちゃいました。
名だたる先生方に並んで・・・こんな光景は一生ないと思います。
最後の晩に夢のような時間を過ごしました。
バスで帰ったらすでにお湯が出る時間をすぎていて、シャワーは浴びれなかったけど、それでも良い!
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風韶 二胡教室
FENG SHAO | 嵐山・大山崎・高槻 | 澤田雅子
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