歴史の古いお寺様の入退寺式というおめでたいお席で演奏させていただきました。
高槻の市街からちょっと入ったところに、こんなにマイナスイオンにあふれたところがあるとは知りませんでした。
またゆっくり温泉に浸かりに来たいところです。
若きご住職様のアイデアで、仏教がインド→中国→日本に伝わり、そしてまた日本→中国→インドへ伝わっていくことに倣い、箏(日本)→二胡(中国)→シタール(インド)の演奏を自ら企画されたとのこと!
仏教に限らずだと思いますが、音楽は切っても切り離せないもので、お坊さん仲間でもいろいろな楽器を演奏できる方が多いのだそうです。
音楽は祈りで、共通言語なんですね!
箏奏者の小森真理子さんと、シタール奏者の田中峰彦さん
箏もシタールも間近でまじまじと見るのは初めてですが、同じアジアの弦楽器ということですぐに打ち解けてしまい、十数年ぶりにあったのに変わらない友達みたいな親近感でした。
シタールは見た目からギターに近いのかなと思っていましたが、インド音楽には和音という概念がなくて、二胡と同じで旋律の流れを弾くのだそうです。
それを即興演奏で紡いでいくというので驚きです。
今の中国の二胡界は、バイオリンを目指しているかのような技巧的な曲ばかりが弾かれているけど、1音1音を丁寧に置いていくように、音と音の間の空気感を大切にして演奏するといいんじゃないかな、とアドバイスをいただきました。
シタールと二胡で即興演奏をしてみたんですが、2音か3音だけ、ただその音を弾くだけできれいに調和して、心地よい音楽に聞こえました。
がんばってメロディーを作ったり動きを出そうとしない方がよいのだそうです。
二胡はメロディーしか弾けないから、メロディーのある音楽を弾かなきゃいけなくて、伴奏してくれる楽器がいないと弾けないんだと思っていたけど、そうじゃなかった。
アジアの楽器同士で、アジアの音階にそって音を出すだけで、もう音楽が完成してしまうという凄さ。
とても心地よかったです。
ギターやピアノは一人で伴奏もメロディーもできちゃうので、ついついその万能感に圧倒されてしまいますが、二胡は二胡でいいとこあるな、と思えました。
箏はいろんな楽器とのコラボ演奏をずっと前から続けてこられているそうです。
佇まいが凛としていて、ちょっとやそっとでは動じない目線の強さに、その世界の厳しさを感じました。
二胡はもっと素朴で庶民的というか、この違いは何だろうと、興味がそそられます。
あと和服と比べると、チャイナはなんと着脱の簡単なこと。
控え室ではこんなにリラックスして遊んでいたので、本番もこの調子で!と思ったんですが、緊張しない自分とはほど遠く、、、
急遽曲間のMCをしゃべることになったので、さらにハードルあがりました。
しゃべらないと言ってたのにしゃべったので逆にびっくりした、と後で言われました。笑
たくさん緊張体験をして、がんばって慣れていくしかないですね!
若きご住職様、貴重な経験をさせていただきありがとうございました。
これからも色々なアイデアで、新しい世代を盛り上げていってください!
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ファンシャオ二胡
風韶 FENG SHAO NIKO | 大山崎・高槻・嵐山・長岡京 | 澤田雅子
京都・大阪